DAC-195 NEW YORK JUNCTION 2CD

ストーンズは2週間に渡る北米ツアーの中間に当たる6月22日から27日まで6日間に渡ってニューヨークのマジソンスクエアガーデンで連続公演を行なっています。公演の模様は各日が以下のリリースでドキュメント化されています。

22日公演 『Sympathy For Slowhand』(DAC-075) 2CD（w/ERIC CLAPTON)
23日公演 『Cherry Oh Baby』(VGP-310) 2CD
24日公演 『I Can Sing Lady Jane』(VGP-305) 2CD
25日公演 『Wizards from New York』(DAC-061) 2CD
26日公演 『Welcome Back to New York』(VGP-039) 1CD
27日公演 『Hold On Tight』(DAC-083) 3CD

今回リリースされる２６日の公演は現在入手難な『Welcome Back to New York』(VGP-039)に収録された後半部分の高音質ソースをメインに、VGP盤リリース当時はトレーダーにも流れていなかったソース２、ソース３とコンパイルした全曲収録盤となります。VGP盤で使用されたソース１は元々Ｂ．プレストン曲を除いた後半部分しか収録されておらず、音質はあまり良くないがプレストンの２曲と全体を収録したソース２、モノラル収録ではあるがプレストンの２曲以外はほぼ収録されているソース３(どちらも現在では単体で各ソースがＣＤリリースされています)の３つの別個の音源が存在します。本作の前半部分で使用のソース３も、７５年当時の会場収録としては平均以上の好クオリティで、VGP盤でカバーされていなかったパートをしっかりと再現しています。後半部分の高音質ソースも久々にオリジナルテープからトランスファーし直され、改めてそのハイクオリティぶりに驚かされます。

一時はその音質からミラード音源とも噂されましたが、本音源は別のテーパーによるものです。ただし収録した機材はミラードとかなり近いグレードのものを使用したものと推測されます。連続公演の５日目ということでメンバーが全員がまだ３０代と若い頃ではありますが、ＭＳＧの基本セットリストからワイルド・ホース、アンコールの悪魔を憐れむ歌の２曲がオミットされたイレギュラーなセット構成となっています。

LAでのステージが公式に収録されリリースされたのとは対照的に、MSG公演は残念ながら陽の目を見ていませんが、本作では今回５日目の公演の模様を可能な限り高クオリティにて再現しました。ツアー後半のLAほどに疲れの見えないエネルギッシュなパフォーマンスも実に魅力的です。